公益財団法人 江川文庫

Public Interest Incorporated Foundation EGAWA-bunko

ご挨拶

雄大な富士を望む韮山。北条早雲、源頼朝など様々な人物がこの地に関わり、数多くの歴史がこの場所から生みだされてきました。江川家もまた850年の長きにわたりこの韮山とともに歴史を刻んでまいりました。かつて徳川の時代には江川代官所の支配地 はこの伊豆、駿河のみならず遠く甲斐、武蔵、相模にまで及んでおりました。行政的にも重要な場所であったこの韮山には多くの歴史的遺跡が眠っております。 より多くの方々にこの韮山を訪れていただき、この地から発せられた歴史に心を馳せていただきたいと思います。

財団法人江川文庫は、国指定重要文化財「江川家住宅」、国指定史跡「韮山役所跡」に関わる史料の維持管理及び公開を主な目的とし、学術、文化及び芸術の振興に寄与することを目指しております。
平成14年より静岡県が主体となり文化庁の指導の下、伊豆の国市の協力も得て、江川文庫の総合調査が実施されました。

11年に渡る調査の結果、約7万点の膨大な資料の目録が完成いたしました。その内容は古文書、書画、典籍、焼き物、武器、古写真など非常に多岐にわたるものであります。なかでも徳川時代より代官を代々世襲で務めたということもあり、代官として備えておくべき公文書が非常に多く残されております。これらは幕府代官所の職務や支配の実態、地域の歴史を知る上で大変貴重な基礎資料となります。

また、幕末、諸外国の開国圧力が強まる時代、海防や西洋技術の導入に積極的に関わったことから、江戸時代後期から幕末維新期の資料の中には、日本の政治・軍事・外交史の研究上極めて重要なものが数多く残されています。平成25年の6月、これら史料のうち約4万点が重要文化財指定となりました。

江川文庫では今後これらの資料を守って行くとともに、学術分野のみならず広く一般に公開し、より多くの方々にこの歴史的遺産が伝承できるよう努めたいと思っております。そのために是非皆様のご理解とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

公益財団法人江川文庫
代表理事 江川 洋



重要文化財に指定されている「江川家住宅(江川邸)」の50坪(162㎡)の土間を有す主屋は、1600年頃の建造といわれます。その部材の一部は、より古い中世のもので、改築や増築を経て、現在に至ります。詳しくは、江川邸サイトをご覧ください。

"Egawa Residence (Egawa-tei)" has been designated as an National important cultural properties in Japan. Main house has "DOMA (a dirt floor)" of 162 square meters is said to be the construction in around 1600.

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主屋の正面玄関 (Main house)


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